自分たちの勝ち方、私たちにしかできない家づくり。DCP加盟店グループで磨き続ける

avatar
妹尾
本日はお時間を頂きましてありがとうございます。率直な質問ですが、なぜDCPに加盟いただけたのでしょうか?
avatar
森下様
住宅の高性能化が進んでいる。HEAT20、G1・G2・G3といわれている中で、主にG2が一定の性能を持っている住宅の主戦場になっている。G2を達成していくという複数のアプローチの中で、付加断熱を採用していくというのが安定して出せるということが前提としてあった。
avatar
森下様
しかし、コストが高くお客様への提供を標準化させづらかった。安くする方法をないかなと検討していたところ、資材のルート確保・ナチュラルハウスで多数の施工実績があり施工体制やナレッジ共有があるDCPに出会った。世の中の住宅性能に対する期待の高まりに対して、コストを抑えて対応するにはDCPが最適解だった。
avatar
妹尾
大きなポイントは、①市場から高性能住宅が求められるようになった。②独自の仕入れルートがあるDCPが安価かつ自社(ナチュラルハウス)で活用しておりナレッジ蓄積されている。という点がポイントだったということですね。
avatar
妹尾
G2の達成へのアプローチが色々ある中で、付加断熱が最適解ということは具体的にはどういった意味でしょうか?
avatar
森下様
付加断熱ということは、寒冷な地域だと結構実施されている。しかし、あくまで断熱付加であって、外装を合理化できるわけではなかった。それを合理化できるのが、EPSに直接塗るというアプローチがあった。
avatar
森下様
更に付け加えるとしたら、建材グループが工法売りをしているのではなく、工務店として実務をしてきた会社が商品化をしているDCPが、どれくらいのスペックや価格でお客様まで提供したら良いかまで提案をしてくれる。今までの施工実績が自社であるのでよく考えられている。夏型結露の話や、工務店グループで意見をぶつけあうことにより工法が磨かれている感がある
avatar
妹尾
なるほど。様々なアプローチがある中で、工務店グループで組織化されているDCPは、実務に沿ったフォローや、新しい価値が創造される。
avatar
森下様
そうそう。競合はローコストの延長で戦っている会社がメイン中で。実際マンパワーや仕入れの力では勝てないので、自分たちの勝ち方、私たちにしかできない家づくりをしていく必要がある。その中の一つが塗り壁。僕たちはそういった工夫を凝らして差別化をしていく必要が重要。
avatar
妹尾
サイディングは流行がある中で塗りの差別化ができてくる。ということですね。繰り返すようですが、工務店グループで実施していることにより、差別化戦略の磨きこみがあるということですね。
avatar
妹尾
最後に、今後の住宅業界の展望と、それに対する戦略を教えていただきたいです。
avatar
森下様
1棟あたりの付加価値を高めて、ある程度の粗利を獲得していくことが重要。そうした場合、一定の価格で住宅提供しなければならない。そうした時に、売る営業マンが価格UPすることに躊躇してしまうということが課題。安い家を売ってきた古参の営業は対応しきれない。価格を超えるときに、何をもって超えていくのか?が重要。
avatar
森下様
例えば、この会社は「素材」を使っているから高い。なぜ「素材」を使っているかというと、「長く住める家」だから。なぜ「長く住める家」でないとだめなのか?というと、住宅価格が一定以上すると、一代で終わらない家を創らないといけない。28年~30年くらいが日本の家の寿命で、アメリカだと80年くらいの寿命。80年~100年くらいで創るとした時に「普遍性」がある家がいい。普遍性があるのが塗り壁。
avatar
森下様
あとは、リノベ。DCPウォールはリノベの武器になる。
新築+リノベで活用できるようにしていったらいい。リノベの市場の方が大きくなる見立てなので、DCPをリノベに活用していきたい
avatar
妹尾
建て替えよりも、リノベの方が増えていく方向性ですもんね。リノベ専門の会社が実際に活用している加盟店があります。
avatar
森下様
当然、そういう発想をする会社もでてくると思う。そうなった時に、現場で何が起こるかなど実務が分かっている御社にメリットがある。便乗させてください(笑)